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多くの下痢は急性の感染症・胃腸炎が原因で起こります。ノロウイルス、ロタウイルスなどの流行もあります。オムツの処理も注意しましょう

食べたものや飲んだ水分の影響でウンチがゆるくなることがあります。

これは病気ではありません。
一回出てしまえばそれでおしまいになるでしょう。

しかし、多くの下痢は急性の感染症つまり胃腸炎が原因で起こります。

ウンチは水っぽくなり、時にはおむつに浸み込むような水様便にもなります。
ウンチの回数も多くなり、からだから水分やミネラルが失われていきます。

脱水が進行す ると倦怠感が強くなってぐったりします。
血液循環が悪くなって顔や手足から赤みが消えて蒼白になります。
唇や皮膚は乾き、からだの張りがなくなっていきます。
おしっこの色が濃くなり、おしっこの量が減少して、しまいには出なくなります。

このような脱水の症状が時間の経過とともに悪化してくるようならば、早めの受診を考えて下さい。

脱水の程度によっては、点滴や入院が必要となるかもしれません。

ご家庭で脱水を防ぐには、吸収のよい水分 (薄めの番茶、白湯、薄めたミルク、子供用のイオン飲料、薄めた大人用のイオン飲料など) を何回にも回数を分けて、少しずつ飲ませて下さい。

飲ませるペースが速すぎると、嘔吐したり下痢になってしまいます。
弱った胃腸でも、どうにか水分が吸収されるように、ゆっくり、焦らず、少しずつ飲ませて下さい。

水分を飲んだ後にたとえ吐いても下痢しても、少し時間を開けて水分摂取を再開して下さい。飲んだ水分の一部分は吸収されていることでしょう。

ノロウイルス、ロタウイルスなど伝染力が強く冬場に流行するものもあります。
新聞やテレビなどのニュースに注意していて下さい。
群馬県ホームページの中にある「群馬県感染症情報」も参考になります。
県内の感染症の最新の流行状況が示されています。

生の食材の扱いに注意したり、手洗い、特にオムツを換えた後は石鹸で十分に手を洗って下さい。
紙おむつとお尻を拭いたものはビニール袋に入れて密封しましょう。

汚れたものは水洗い後、漂白して下さい (ノロウイルスには塩素系漂白剤 ) 。

軽症の胃腸炎に伴なってけいれんが起こることが時々みられます。
一日のうちに何回もけいれんが起こる傾向があります。
たとえ医師でもこれを知っていないと焦ります。
しかし、これには有効な飲み薬や点滴の薬があります。
病院で適切に対処してもらえば慌てることはないでしょう。