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「ひきつけ」や「けいれん」と「てんかん」は、よく混同して使われる。病院では、症状を正確に伝えることが重要。

日常の診療では、症状を聞いて何の病気か類推します。

「熱、咳、鼻水」であれば呼吸器系の感染症、つまり上気道炎が容易に連想されます。
「嘔吐、下痢」であれば、まず急性胃腸炎を考えます。
このように、症状の名前を聞いただけで比較的容易に診断が類推されます。
脳の病気にも色々あり、それぞれ症状も多彩です。

決まった病気に決まった症状が出るわけではありません。
診断のためには、症状をより詳しく知る必要があります。

「ひきつけ」「けいれん」「発作」「てんかん」などの名前を聞いただけでは、どんな内容の症状なのかピンと来ません。

多くの場合、子どもの急変にびっくり仰天して、焦って病院に駆け込みます。
とっさに「ひきつけました」とか「けいれん起こしました」と訴えます。

しかし、詳しく話を聞いてみると実際に起こっていたのは「意識障害」であったり、本当は「脱力」だったりすることがよくあります。

また、ひとくちに「けいれん」といってもさまざまなタイプがあります。

病院では、症状を正確に伝えることが重要です。
自分が実際に見た事をそのまま見たとおりに自分の言葉で訴えて下さい。
そのためにも、落ち着いてよく観察しておいて下さい。

「ひきつけ」や「けいれん」と「てんかん」は、よく混同して使われます。
「ひきつけ」や「けいれん」は症状を表す言葉です。

「てんかん」や「熱性けいれん」、「泣き入りひきつけ (憤怒けいれん)」などは診断を表す言葉です。
混同しないように意識して言葉を使って下さい。

「ひきつけ」という言葉は、よく子どものけいれんのことを指して使われます。
それ以外にも、子どもがかんしゃくを起こした時、びっくりして失神した時、物でのどが詰まりかかって目を白黒させた時などにも使われます。
「ひきつけ」と表現したのでは、何を意味するのかはっきりせず、誤解を招く恐れがあります。
ですから、症状の説明としてこの言葉は使わないほうがよいと思われます。
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