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水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染症です。よく「みずぼうそう」とも呼ばれます。

水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染症です。
よく「みずぼうそう」とも呼ばれます。

水痘の典型的な水ぶくれの発疹は、一度でもみたことのある人なら誰でも見間違えることはないでしょう。
水痘の発疹は、最初は小さな赤い発疹です (紅斑) 。どんどん数が増えます。数時間の経過でも増えたことがわかります。
発赤の範囲が広がり中心部は盛り上がって来ます(丘疹)。
見た目には、湿疹や小さな虫さされと似た感じになります。
そのうちに、透明な液体が溜まってきてパンパンに脹れます (水疱) 。




白く濁った膿が溜まったようになるものもあります (膿疱) 。
水疱が大きくなってブヨブヨになり破裂します。
その後乾いて、かさぶたが出来ます (痂皮化) 。
かさぶたが取れてもとの皮膚に戻りますが、跡がしばらく白っぽく残ることもよくあります。

発疹は1日の経過で典型的な水疱に変化するでしょう。
先に出た発疹から次々に水疱、痂皮化していきます。

水痘の特徴は、新旧の発疹が混在していること、髪の毛の生えているところにも出ることです。
すべての水疱がかさぶたになることが、治った目安になります。
病院では抗ウイルス薬の飲み薬を処方したり、水疱が早く乾燥してかさぶたになるように塗り薬を処方します。

発疹は口の中にも出来て痛がります。
子どもは痛みで水分をとらずに脱水になってしまい、そのために点滴したり入院することもあります。

お尻にも発疹ができます。不潔にならないように坐浴させて下さい。
身体は、石けんをよく泡立てて、やさしくなぞってシャワーで洗い流します。

親御さんは子どもの発疹にいち早く気がついて医療機関を受診します。
しかし、出始めたばかりの発疹は特徴に乏しく診断がつきません。
たとえ水痘を疑っても断言できません。
せめて数時間から半日でも遅いタイミングで受診してくれれば診断ははっきりするのにと、歯がゆく思うこともままあります。

水痘は伝染性が強く、他の人からうつされると2〜3週間後に発症します。
40℃を超える高熱を出すこともありますが、多くは熱が出ないでしょう。
健康な子どもが水痘に罹っても経過は一時的で予後も良好です。

白血病や悪性腫瘍などの抵抗力が弱まった免疫不全の子どもでは、 重篤化して死亡することもあり厳重な注意が必要です。

妊娠初期の妊婦が水痘にかかると胎児に重大な影響が及びます。
水痘に罹患したことのない妊婦さんは、うつされないように流行に注意して下さい。
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