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ヘルパンギーナは夏場によくみられる感染症で、夏かぜの一つです。咽頭痛、風邪症状、下痢を伴うこともあります。

夏場によくみられる感染症で、エンテロウイルス (いろいろ種類があります) が原因となります。夏かぜの一つです。
熱は突然に39℃以上と高く出て数日続きます。
上あごの奥に発疹、水疱、潰瘍ができます。
これが見られれば診断は容易です。


咽頭痛、風邪症状、下痢を伴うこともあります。 
治療は症状に応じた薬を処方します。

水分の摂取と、のどに通りのよいものをとらせてください。
のどの痛みをとる薬はなかなかありません。解熱鎮痛薬を頓服でのんでもらいます。
のどが痛いと、子どもは聞き分けがなくなって、なかなか口から食べものや水分をとってくれません。
その結果、脱水をおこしてぐったりしてしまい、病院で点滴を受けたり入院することさえあります。

他の感染症と同じように、熱性けいれんがひき起こされることもあります。
またウイルス性髄膜炎を合併すると、頭痛や吐き気でつらそうになります。
そうなると自宅の看病は限界でしょう。

時には、熱以外の症状がはっきりしないこともあります。
医師が診察しても、胸やお腹には何の異常も見つけられません。
医師は、このまま診断できなかったらどうしようかと焦ります。
診察の最後に咽喉をのぞいてみて、
写真のような発疹を上あごに見つければ、すぐにヘルパンギーナとわかります。
無事に診断がついて内心ほっと胸をなでおろしますが、そんなことはおくびにも出さず、親御さんに病気の説明をします。

病院の中はエアコンが効いていて季節感が乏しいのですが、小児科外来にヘルパンギーナの患者さんがちらほら現れるようになると、「今年も夏になったなあ」と季節の移り変わりが感じられます。

  

  





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