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外部被曝とはどんなものですか


3.外部被曝とはどんなものですか

原発から漏れ出た放射性物質は空気中に漂い、風に乗って広がり、そのうちに地面に舞い降り、土に沈着し、時には風によって舞い上がったりして、私たちに身の回りに存在しています。
そんな目に見えない放射性物質から放射線が出ていて、それを私たちは始終あび続けているのでしょう。
体の外側からあびるので、外部被曝と言うのだそうです。群馬県の現状はどうなっているかというと、前橋市の上沖町の衛生研究所の屋上(地上21.8mの高さ)でモニタリングポストでは空間放射線量率が0.029μSv/時(マイクロシーベルト/時)と、原発事故前の値と同じレベルになっています。
ということは、まあ今の前橋市の空気中には原発からの放射性物質はもう浮遊していない(ゼロあるいは無視できるほど少ない)と考えてもいいということになります。
関東地方広域にわたって、心おきなく外に出ていてもよさそうです。
全国の状況はどうなっているか、インターネットで全国の一覧が出ているサイトを見てみると。福島、茨城、宮城では、いまだに通常より高い数値が観測されているようです。

 地上に降り注いだ放射性物質はどうなっているのかも気になります。
前橋市の広報を見ると、市内各地の公共施設で測定された放射線の程度(地表、地上50p、地上1mの空間放射線量率)が掲載されていました。その結果は、『国が示す安心確保の基準を大きく下回っているので、安心して暮らしてください』となっています。
測定された数値を見比べると、地表に近いほうが放射線のレベルが高くなっている地点があります。
ということは、地面に舞い降りた放射性物質が残っていて、微量ながら放射線を空中に放出しているのだろうと思われます。
この計測値から1年間の被曝量はどのくらいになるのか、にわか仕込みの知識をもとに自分で試算してみました。
その結果、(路上生活者は別として)普通に生活していれば、国際的に安全といわれるレベル(1mSv/年以下)にあると思われます。
自分で実際に試算して初めてやっと安心できました。
外出したり、庭いじりしたり、子供を外遊びさせてもよいと分かりました。しかしながら、今後も長く残留する放射性物質と共存してゆかなければならないのは、何とも気の重い話です。

 公表される地域の放射線の数値のデータを常に監視して、自分で判断してゆくことをお勧めします。
そのための基礎的な知識を学ぶことをお勧めします。特に通常より高い数値が観測されている福島、茨城、宮城の方には。

2011年10月11日

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