誤飲

誤飲

小児科に問い合わせの電話で、「子どもが×××を飲んでしまったが、どうしたらいいか」とよくかかってきます。

たいていの小児科や救急外来では、中毒に関する分厚いマニュアル本が用意されてあります。
飲んだものと量を聞いて、その本の該当するところを調べて答えるようにしています。
調べがつかない時には、中毒110番というところにさらに問い合わせをします。
中毒110番
(一般市民専用電話 情報提供料:無料)

大阪 (365日24時間)
072-727-2499

つくば(365日9時~21時)
029-852-9999

子どもの誤飲で一番多いのがタバコです。
灰皿の中の水にはニコチンが溶け出していて、これを飲むと危険です。
吐き気、嘔吐、めまい、顔面蒼白、動悸、けいれんなどが短時間で起こり、場合によっては死亡する可能性もでてきます。
すぐに吐かせて病院に行って下さい。

ジュースの空き缶を灰皿代わりにすると子どもはジュースと思って中の液体を勢いよく飲んでしまうでしょう。
タバコ一本分のニコチンが子どもの致死量に匹敵します。

実際には、子どもがそれほどの量の吸殻を食べることはまずありません。
たぶん好奇心から口に含んでも、まずくてあまり食べないのだろうと思います。
何も飲ませずに吐かせて下さい。
吸い殻の管理は言うに及ばず、子どもの周りでタバコは吸わないようにしてもらいたいものです。

タバコ誤飲の説明は以下の電話番号で聞くことができます。
タバコ専用電話(365日 24時間)
072-726-9922 
中毒に関する情報は以下のホームページでも参照することができます。

財団法人日本中毒情報センターのホームページ

とっさに吐かせてはいけない場合があります。
灯油、農薬、殺虫剤、漂白剤、カビ取り用洗剤、強酸性あるいは強アルカリ性のもの、とがっているもの、ボタン電池…、
すぐに病院に行って下さい。
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