手足口病

手足口病

手足口病も、エンテロウイルスが原因となります。
春から秋にかけて、はやります。
発疹が急にあちこちに出来て目立つので、変な伝染病じゃないかと心配になります。名前のとおりに、手と足と口に発疹ができます。
特徴的な発疹が手のひらや足のうら、その周辺にもまばらに現れ、見ただけで診断できます。

特徴的な発疹は、中心部の大きさが数㎜~1㎝弱で、わずかに平たく盛り上がっています (写真右) 。
そして、皮膚の下に白く濁った液体が溜まっているように見えます。
発疹の周辺部は赤みを帯びています。
























発疹の赤みが消えたら治った証拠です。
発疹の跡が少し褐色調になって、その後あとかたもなく消えていきます。
口の中にも紅斑、水疱、潰瘍を形成します。

口の中に塗る痛み止めの軟膏などを処方することもありますが、小さい子どもに使うのはなかなか難しいでしょう。
数日の自然の経過で良くなります。
治療は基本的に対症療法のみです。
熱は出ないことも多く、出 てもたいしたことはありません。
全身状態は悪くなりません。
脱水や髄膜炎の症状 (発熱、頭痛、嘔吐) に気をつければよいでしょう。

エンテロウイルスは胎児や新生児では重症感染症を起こすので、うつさないよう注意が必要です。
















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