アデノウィルス感染

アデノウイルス感染症


上の写真は、扁桃腺炎の写真です。
両側の扁桃腺が腫れて、白い膿がべっとりくっついています。 (写真、矢印)。

アデノウイルス感染症では、膿が付くほかに口蓋垂や軟口蓋も赤く腫れます。
39~40℃高熱も出ます。
いかにものどに強い炎症が起こっている印象を受けます。
実際に血液検査を行うと炎症反応が強く認められます。
のどの痛みは見た目ほど派手ではなく、全身状態もそれほど悪化はしません。

治療は、アデノウイルス感染症なら抗生物質は原則的に不要です。
よって、治療方針を決めるために簡単な検査を行います。

のどの粘液を綿棒でとって分析し、短時間で結果が判明します。
アデ ノウイルスが検出されれば治療は対症療法が中心になります。
アデノウイルスが検出されなければ、それ以外のウイルス感染か細菌性の感染を考え、追加の検査をしたり抗生物質の治療を行ったりし ます。

アデノウイルスには何種類もあって、咽頭扁桃炎以外に、肺炎、胃腸炎、出血性膀胱炎、咽頭結膜熱 (別名プール熱) の原因になります。

他の人にうつるのを予防するために、家の中や病室内に隔離します。症状が消えて2日間は出席停止です。
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